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どさん子育て隊 稲作体験塾

輝け教師のタマゴたち!(稲刈り体験)

稲作体験を通じて、子どもたちに伝えていきたいこと─北海道教育大学「稲作体験塾」

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お米のすべてを学べる「ホクレンパールライス工場」

  美味しいもてなしを存分に満喫した学生たちは、お土産に新米の「おぼろづき」をいただき、石狩市にある「ホクレンパールライス工場」へ。この工場、館内のエントランスほか、壁や柱、さまざまなところにお米に関するクイズや、ご飯のルーツ・魅力を説明するギャラリーがあるため、「ファンファクトリー」という愛称がついている。楽しみながら知識を深めることができるとあって、「とてもわかりやすい」「子どもも喜びそう」と、興味津々にパネルや展示物をのぞきこむ学生たち。

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  しかし、同施設は、ただ楽しく学べるだけではない。じつは、最先端の技術と品質管理基準をクリアした精米工場でもあるのだ。ISO認証(※1)取得による品質管理システムと、HACCP(※2)的仕様による徹底した衛生環境の実現、「オートサンプリングシステム(※3)」の導入や異物混入対策、製品基準を独自に設けるなど、とことん品質にこだわる体制が組まれている。
 
※1 ISO認証
ISO(International Organization for Standardization:国際標準化機構)が定めた、組織における品質マネジメントシステムに関する一連の国際規格群
 
※2 HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point:危害分析重要管理点)
食品を製造する際、すべての工程における危害(ハザード:Hazard)を事前に予測し、それを最も効率よく管理できる部分(CCP:重要管理点)を特定し、そのポイントを継続的に監視・記録して安全を確保する管理手法
 
※3 オートサンプリングシステム
玄米、精米、製品の3つのサンプルが自動的に搬送され、専門分析員により品質チェックを行うシステム

  見学を終えた学生たちは、次にお米の試食会を行った。
 
  「ななつぼし」「おぼろづき」「ふっくりんこ」「新潟産コシヒカリ」の4種類のお米を食べ比べる官能評価では、13人(42%)の学生が「ななつぼし」が一番おいしいと感じていた。次の「ふっくりんこ」は9人(29%)、「おぼろづき」が7人(22%)と続き、意外なことに「新潟産コシヒカリ」が一番おいしいと回答した学生はわずか3人(10%)だった。

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  続けて、「酒米(彗星)」と「もち米(はくちょうもち)」、古代米の「赤米」と「黒米」の4種類の試食も行ったのだが・・・

   「うちでは赤米を混ぜているよ」「うちのご飯もたまに黒米が混じっていることがある」という声がちらほらと聞こえたものの、「古代米は見たことも食べたこともない」「黒米は薬くさい感じがしてあまりおいしいと思えない」(1年生 磯野智宏さん)など、見た目も影響するのか古代米は不評のようだった。
 
  このほか、学生たちは美唄でもらってきた籾(もみ)を精米したり、精米になった米から、手で異物や規格外米を取り除く精製作業なども体験した。

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 「こんなに少ない量のお米から一つ一つ手で異物などを取り除く作業は本当に大変。田植えからこうしてたくさんの時間と人の手によって、おいしくて、安心・安全なお米が私たちの口に入ると思うと、本当に一粒一粒大切に食べたいと思った。こうしたことを、給食の時間など、折に触れ、子どもたちに伝えていきたい」(1年生 黒滝茉由さん)など、5月の田植えから始まり今日の刈り取りと、お米ができるまでの一連の流れを体験した学生たちからは充実感に満ちた感想が聞こえた。
 
  同専攻の生活・食育グループの佐々木准教授は「教師といっても、何でも知っているわけではないのです。そのため、教師には、それぞれの道の専門家から学び、そこから得たことや感じたことを子どもたちに伝える“コーディネート力”が求められる。ですから、学生たちには、さまざまなことに興味・関心を持ち、探求していく心をもってもらいたい。今回の学習のように、その道のプロの人たちから学んださまざまな教えを、学生たちは決して忘れないでしょう。そしてその教えは、教育の現場で絶対に活きるハズです」と太鼓判を押す。
 
  今回の体験を通して学生たちの心に自然に沸きあがってきた疑問や感情は、決して机上の学習からは得られない貴重な宝になったに違いない。「稲作体験塾」で得た農業や食への関心、命と健康の尊さに対する意識は、将来、彼らが教師となり子どもたちに伝えていくことで、次の世代へと確実に引き継がれていくことだろう。

 

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